NASの更新

創遊計画の紹介

当社は零細企業ではありますが、データを扱っている会社として、データこそが商材という考え方で、よほどのことがない限りデータを失うことがないようにする環境を作っています。

ちょっと長い話ですがお付き合いください。

会社をはじめたころはデータはLAN接続のハードディスク1つのみでした。

そのハードディスクはいわゆる家庭用スペックのもので、何度か壊れてしまいました。

データの読み書きが一切できなくなる破損をしたことがあり、そのときはデータ復旧サービスにお願いしてほぼ復活できたのですが、、足元を見られたかのような高額で痛手が大きかったのと、こういうことが起こらない環境を作らねばならないと思い、まずはRAID1が組めるLAN接続のハードディスクを導入しました。

これで安心と思いきや、これも壊れました。

ミラーリングしているので復旧は自分でできますが、これも何度か起こることになり、家庭用スペックを使っていることがいけないんだと気づき、ファイルサーバーを導入することにしました。

NECのWindowsストレージサーバーOSを搭載した、RAID1構成が可能なファイルサーバーです。

それまで使っていたNASと比べると、バックアップ環境やウィルス対策ソフトなども含めて数倍の値段がするものですが、これは10年使って破損はなし、その後、同じものの後継機を8年使い、これも破損なしでした。。

これが今年の6月までのことで、今回はNECのストレージサーバーOSをやめて、自宅で使っていて故障もなく使い勝手もよい、SynologyのNAS DS923+ を導入しました。

一見グレードダウンしているかのようですが、使ってみて、そんなことは一切なく、価格は半分ほどにおさえることができて、性能や使い勝手は格段に良くなって、いまのところ満足をしています。

8年故障無しで支えてくれたNECのファイルサーバー

今回導入したSynologyのDS923+

Synologyは導入にあたって、メモリーを32GBに増設し、キャッシュ用のSSD900GBをリード、ライト用に2本追加。

ストレージはSSDにするか悩んだけど、HDDを2GB×4本とし、3本でRAID5を組み、1本はホットスペアという運用にしました。

購入は株式会社ASKさん。

ここはSynologyの1次代理店となっていて、家電量販店などはここからの卸となっているようです。

なぜASKにしたか。

Amazonやヨドバシでも買えますし、延長保証にはいれば安心となりますが、オフィスで使うばあい、継続性が大事だと私は考えていて、故障したときにメーカーに送ったりしているとそれが達成できないと考えています。

その点、ASKさんの場合、『先出センドパック』という保証があります。

故障の判断は送ってみてもらう必要なく、症状の報告でしてもらえ、故障と判断されると、先に部品を送ってくれて、交換後破損品を返送する、という内容です。

函体、HDD、メモリ、増設SSD、、、それぞれに対して保証がききます。

もし本体が壊れたらどうなりますか?と購入前に聞いたところ、本体ごと交換とし、本体を送ります。とのことで安心です。

1次代理店を10年以上続けてきているからできることだと言ってはりました。

この先出しセンドパック保証もつけたトータル金額はAmazonなどの量販で買う場合よりも高くはなりましたが、その価値はあると思っています。

さらに、部品はすべて組み込んだうえで、使える状態(RAID5+HS)までして納品してくれるところも助かりました。

納品がされたあと、旧NASからのデータの移し替えに半日、ローカルバックアップ、クラウドバックアップなどの環境整備に半日で、問題なくスムーズに環境を移し替えることができました。

性能的には8年前のNASと比べるとNECに酷ですが、2GBほどのフォルダのプロパティ取得がDS923+の方が半分ほどの時間で終わる、それくらい高速化されています。

OSはSynology独自のDSMですが、これがまたわかりやすいもので、ネットで検索するといろんなひとがTIPSなりを記事化してくれているので、WindowsストレージOSよりも扱いやすいし、自分でできることが増えてよいと感じています。

あとは耐久性ですね。。そればかりは使っていかないとわからないので、また年数がたてば記事にしたいと思います!